一般ニュース 3月2009年

25/03/09 幹部の1/3を削減し、年間2,400万ドル節約−カンタス航空
25/03/09 豪州の主要都市からフィジーに就航−パシフィック・ブルー航空
25/03/09 ケアンズ/大阪線が12月に復活 − ジェットスター航空
18/03/09 オーストラリアとニュージーランド間のフライトが国内線扱いに
18/03/09 ムンバイへの新しいサービスを6月から開始 − カンタス航空
18/03/09 エティハド航空とカンタス航空がコードシェアー契約
11/03/09 ロンドンでA380に燃料漏れの不具合、運休に − カンタス航空
11/03/09 ロンドンに就航し、オーストラリアからの旅客に期待−エアアジアX
11/03/09 豪州の昨年第4四半期の国際経常赤字が大幅に減少
04/03/09 オーストラリアとチリの自由貿易協定が3月から発効
04/03/09 オーストラリアがASEAN諸国と自由貿易協定に調印
04/03/09 今年度中間決算の利益が84%減 − ニュージーランド航空

                                                 

03月25日2009年 幹部の1/3を削減し、年間2,400万ドル節約−カンタス航空
  カンタス航空は、航空業界の低迷で売り上げが大幅に落ち込んでいるために、管理職の3分の1を削減して、年間2,400万ドルの経費の節減を行なう。 これにより60-80人の管理職が職を失う。 同社を含めた世界の航空会社は、燃料価格の高騰と利益率の高いファーストクラスとビジネスクラスの需要低下に直面している。 
  今回の管理職の削減は来週正式に発表されるが、給与が年間20万ドルから40万ドルの間の管理職が対象となり、60万ドルから260万ドルの上級管理職は対象外となる。 人件費の削減は1年前から行なわれており、前CFO(最高財務責任者)のピーター・グレッグ氏と労使担当のトップのケビン・ブラウン氏はすでに退職しており、整備部門のトップのデービット・コックス氏は先週辞職した。 (Source: Herald Sun, 24/03/09 "Qantas to slash jobs")
03月25日2009年 豪州の主要都市からフィジーに就航−パシフィック・ブルー航空
  パシフィック・ブルー航空は、6月4日からメルボルン/フィジー線とアデレード/フィジー線を開設し、その後シドニーとブリスベンからフィジーへの運航を始める。 メルボルンとアデレードからは週2便で運航し、特にアデレードからのフィジー行きは南オーストラリア州で初めての直行便となる。 同社の親会社バージン・ブルー航空のブレット・ゴッドフリーCEOは、「フィジーという人気のデストネーションへ、観光の浮揚を図れる機会ができたことを嬉しく思う」と話す。 (Source: Travel Today, 20/03/09 "Pacific Blue in Fiji expansion")
03月25日2009年 ケアンズ/大阪線が12月に復活 − ジェットスター航空
  ジェットスター航空は、12月にケアンズ/大阪線を広胴機のA330を使用して運航を復活する。 同社が昨年、燃料価格の高騰と豪ドル高の理由により同路線を運休した際は、クイーンズランド州の企業から不満の声が上がっていた。  しかし、同社は昨日、ケアンズ/大阪線を直行で週4便で運航する計画であると発表した。 今回のケアンズ/大阪線が12月に始まれば、クイーンズランド州と日本の間のフライトが合計週25往復となる。 現在同社は関西国際空港と調整を行なっている。 (Source: Australian, 17/03/09 "Jetstar to boost Queensland-Japan services in December")
03月18日2009年 オーストラリアとニュージーランド間のフライトが国内線扱いに
  オーストラリア政府とニュージーランド政府が共通国境政策(Common border policy)を目指すことに合意したことで、今後12ヶ月以内に両国間のフライトが国内線扱いになる可能性が出て来た。 
  ケビン・ラッド豪首相とジョン・キーNZ首相は昨日、17年前から議題に上がっていたこの提案を進めることに合意した。 この提案は観光産業や航空会社からも支援を得ており、観光・運輸フォーラムのオリビア・ウィース専務理事は、「今回の提案は観光需要を刺激し、コストの節約につながる。 オーストラリアとニュージーランド間のフライトが国内線扱いとなることで、旅客にとっては両国で課せられていた税金や諸料金がなくなり、旅費が大幅に安くなる」と歓迎した。 
  ニュージーランド航空のオーストラリア地区ゼネラル・マネージャーのジョン・ハリソン氏は、「航空会社はこの提案を支援する。 これは両国の観光産業にとって良いニュースである。 これにより、シドニー空港からの旅客数が増えることになり、飛行機の狭胴機は国際線ターミナルから国内線ターミナルに変更されることになるだろう。 入国管理と検疫検査が最も高いハードルとなるが、解決は可能である」と話した。 ジェットスター航空のブルース・ブキャナンCEOは先月、「共通国境によって航空運賃が30%下がり、需要は40%上がるかもしれない」と話した。 (Source: Travel Today, 03/03/09 "Border plan for Tasman")
03月18日2009年 ムンバイへの新しいサービスを6月から開始 − カンタス航空
  カンタス航空はオーストラリアからインドのムンバイへの新しいサービスを6月2日から始める。  同社はシドニー、メルボルン、ブリスベン、パース、アデレード、ケアンズ、ダーウィンからムンバイにシンガポール経由で週21便運航する。 またこれ以外に、ジェット・エアウェイズ社とデリー/シンガポール間、ムンバイ/シンガポール間でコードシェアー契約を結び、ジェット・エアウェイズ社が運航しているインド国内の40空港にサービスを提供できる。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 27/02/09 "Qantas Mumbai flights to start in June ")
03月18日2009年 エティハド航空とカンタス航空がコードシェアー契約
  アブダビのエティハド航空とオーストラリアのカンタス航空がコードシェアー契約を締結した。 
  エティハド航空はオーストラリアに運航しているシドニー、メルボルン、ブリスベンから、カンタス航空が運航している国内線とメルボルン/オークランド(NZ)線にエティハド航空の便名を付ける事が出来る。 またカンタス航空は、エティハド航空が運航しているオーストラリア/アブダビ間のすべての便と、アブダビ/アンマン線、アブダビ/バーレン線、アブダビ/ベイルート線にカンタス航空の便名を付ける事が可能となる。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 12/03/09 "Etihad, Qantas ink deal ")
03月11日2009年 ロンドンでA380に燃料漏れの不具合、運休に − カンタス航空
  燃料漏れの修理との理由で、旅客が12時間以上待たされたあげく、カンタス航空は保有するエアバスA380の1機の運休を発表した。 
  ロンドンからメルボルンに向かうQF10便の旅客は、一晩中修理の為に待たされたが、カンタス航空からエアバスA380の燃料漏れがすぐには修理できないと通達がなされた。 旅客は代替機のB747で13時間遅れでロンドンを出発した。 今回のカンタス航空のエアバスA380機の不具合は2回目で、1回目は1月19日にロサンゼルスで起こっている。 
  同社の広報担当は、「新しい航空機に時々不具合が発見されるのはよくあることで、我々はメーカーのエアバス社と共に問題の解決を図っている。 我々の整備スタッフが現在修理を行なっており、すぐに運航が再開できることを期待している。 旅客にはご迷惑をおかけして申し訳ない」と話した。 (Source: SMH, 03/03/09 "Qantas ground one of their A380s")
03月11日2009年 ロンドンに就航し、オーストラリアからの旅客に期待−エアアジアX
  格安航空会社のエアアジアXは、オーストラリアへの路線を拡大し、新しく開設するロンドン線にオーストラリアからの多くの旅客を期待している。 同社は現在、水曜日から運航が始まるクアラルンプール/ロンドン(スタンステッド空港)路線の開設の準備をしている。 
  エアアジアXのオーストラリアのゼネラル・マネージャーのダーレン・ライト氏は、「今のところ何人のオーストラリアの旅客が、当社を使ってロンドンに行くのかを言うのは難しい。 しかし、オーストラリアからの旅客の約25%がイギリスのネットワークに接続すると予想している。 オーストラリアへの路線の充実を図ってきており、最近メルボルンとパースへのフライトをデイリー化し、ゴールドコーストは週4便を維持する。 今年の終わりまでには、オーストラリアのもう一ヶ所の都市に就航をしたい。 シドニーが有力であるが、アデレードも選択肢のひとつである。 オーストラリア路線の平均ロードファクターは約80%である」と話した。 (Source: Travel Today, 06/03/09 "AirAsia X ready for London")
03月11日2009年 豪州の昨年第4四半期の国際経常赤字が大幅に減少

  今日発表されたオーストラリアの国際収支で、2008年第4四半期(10-12月期)の国際経常赤字が大幅に減少して65億ドルとなり、2001年第3四半期(7月-9月期)以来最小の赤字額となった。 この国際経常赤字減少の大きな要因は、貿易黒字が第3四半期の14億ドルから41億ドルになったことで、これは1959年第3四半期から統計をとり始めて最大の貿易黒字となった。 この黒字額の増加は、同期の輸入量が大幅に減少し、また石炭輸出の価格が上がったことによる。 輸出全体としては、輸出価格が9%上昇したが、輸入価格は豪ドル安のために輸出価格を上回る12.2%値上がりしている。 
  世界的な景気減速により、今年は中国やその他の国々へのオーストラリアの主要産品の輸出価格がさらに下がると予想される。 世界的な経済の急激な悪化は、輸出量にも影響し第4四半期は0.8%減少しているが、通期では3.9%増えている。 輸入量も6.8%減少するものの、通期では2.6%増えている。 すべての輸入品目が減っているが、特に顕著なのはサービス、資本財対外純債務が6,783億ドルに増え、昨年9月までの国内総生産(Source: Treasure of the Commonwealth of Australia, Media Release, 03/03/09 "Balance of Payments - December Quarter 2008")

03月04日2009年 オーストラリアとチリの自由貿易協定が3月から発効
  オーストラリアとチリの自由貿易協定(FTA)が2009年3月6日から発効される。 この協定により、輸入品目の約92%(現在のオーストラリアの輸出品目の97%)に課されていたチリの輸入関税が撤廃される。 今まで生体家畜や赤肉にかけられていた6%の輸入関税もなくなることになる。 
  オーストラリアは2008年に
チリへ9,831トンの冷蔵牛肉を輸出している。 (Source: MLA, 27/02/09 "Australia-Chile FTA starts in March")
03月04日2009年 オーストラリアがASEAN諸国と自由貿易協定に調印

  オーストラリアはニュージーランドとともに、東南アジア諸国連合(ASEAN)と過去最大の自由貿易協定(FTA)に調印した。 調印のセレモニーは、タイのバンコック南部ホアヒンでのアセアン・サミット会場で行なわれた。 今回の自由貿易協定によって、特にオーストラリアの医薬品、電気機械、自動車部品、牛肉、酪農製品が東南アジア市場に大きく進出することができる。 オーストラリアは東南アジア諸国と輸入、輸出を含めた貿易額が800億ドルあり、世界的な経済危機であるが貿易額の増加を期待している。 
  オーストラリアのサイモン・クリーン貿易相は、「今回の協定はすべての産業をカバーしており、これも素晴らしいことであり包括的な協定である。 農産物や食品だけでなく、工業製品、サービス、投資も含まれている」と話した。 (Source: ABC, 28/02/09 "Crean seals Aust, NZ, ASEAN deal")

03月04日2009年 今年度中間決算の利益が84%減 − ニュージーランド航空
  ニュージーランド航空は、今年度の上期(2008年7-12月)の利益が84%減少して、2,600万NZドル(2,060万豪ドル)となったことを発表した。 税引き後の純利益は2,400万NZドル(1,902万豪ドル)となる。 
  同社のジョン・パルマー会長は、「この6ヶ月間は当社にとって最も厳しいものとなった。 2008年の燃料費が前例を見ないほど高くなり、平均スポット価格が前年同期比で36%増えて、燃料費が2億1,100万NZドル(1億6,718万豪ドル)増加した。 これに加え、世界的な金融危機で旅客と貨物の需要が落ち込み、経営陣の最善の努力にもかかわらず、残念な結果となった。 上期の営業収入が前年同期比で3.7%(8,700万NZドル)増えて、24億NZドル(19億豪ドル)となり、外国為替により7,500万NZドル(5,942万豪ドル)の恩恵を受けた。 役員会は中間決算の株主への配当金を、前年度より低いが一株当たり3セントとすることを決め、これは厳しい状況においても、株主に対して業績を回復する自信を示すものである」と話した。 (Source: AAP, 26/02/09 "Air NZ's earnings crash 84 per cent")